オゾンが極端に薄くなったところをいいます。地表から20〜25km上空の成層圏内に,
高い濃度のオゾンが層をなしています。
このオゾン層は,太陽からの有害な紫外線を 吸収する役割を果たしています。
人間が紫外線B(通常の紫外線Aとは別)を大量に被曝すると,細胞や遺伝子が 傷つくことから,
地上に住めなくなります。
また、皮膚ガンや失明、免疫の低下、農作物や漁獲の減少などが起こり、オゾン層破壊10%で
皮膚ガンなど26%増加すると言われています。(国連UNEP発表)
その貴重なオゾン層がフロンガスなどに よって破壊が進行しており,とくに北極・南極
という地球の両極に,オゾンが極端に 薄いオゾンホールが出現しています。
フロン放出の大部分が先進国であり、北半球中緯度上空(日本を含む)が深刻なオゾン層破壊が
進んでいます。日本上空のオゾン層破壊は8%(沖縄)〜15%(札幌)
また、フロンがオゾン層に達するのに15年以上かかるため、現在の事態は15年以上前に
放出されたフロン(10%)の影響を見ていることになります。つまり、本格的な危機はこれから
起こると言われています。